こんにちは、笹井 宏です。
「しゃ血カッピング治療は月に1回しかしない」と宣告された私は、自分に合う治療を求めて様々な治療院を渡り歩きました。
これはもう、コリとの闘いでした。
そして、しゃ血しないカッピング治療、鍼灸、カイロプラクティックを組み合わせた治療にたどり着きました。
1、 しゃ血にも欠点はあった。
2、 鍼灸とカイロの組み合わせ治療
3、 カッピングと鍼灸、カイロの組み合わせ治療
1、 しや血にも欠点はあった
しゃ血カッピングして3日が経ちました。頭が重く、活字が入ってきません。
『おかしいな、まだ3日しか経っていないのに。中村先生に1か月に1回しかできないと言われたことが、苦になっているのかな。』
人は痛いところ、苦しいところに、無意識のうちに手をやっているものです。
気がつくと、頭蓋骨の下を揉んでいました。
はっと、気がつきました。
私が一番辛いのは、首が頭蓋骨につながる隙間なのに、その部分はしゃ血できないと、中村先生はおっしゃいました。毛があってカップが吸い付かないのだということでした。
カップは、様々な部位に対応するように大小があります。
けれども、どれも大気の圧力で吸いつくので、襟足は毛が邪魔をして隙間ができてしまい、カップの中が真空にならないのです。
梅田駅前第一ビル内にあった鍼灸院に効き目がなくなって、中村医院に駆け込んだときは、あまりにも身体が重く、全身がコッていたので、細かな部位のこと気にならなかったのだと思います。
2、鍼灸とカイロとの組み合わせ治療
今回の山本鍼灸院ではそのことを詳しく説明して、カッピングではできない部位を、特に念入りに治療してもらいました。
山本先生は、若くて明るく、話術も巧みな先生でした。もう一人の女性の先生と一緒に、治療院を経営しておられました。
「ほら、笹井さん。ご自分の足を見てください」
先生の言葉に、私は仰臥していた身体を起こしました。
「左右の足の長さが違うでしょ」
先生に指摘されて、初めて気づきました。
左足が、明らかに短いのです。
「これは、骨盤がゆがんでいるからです」
先生は両手で腰を持ち、カイロプラクティックの療法でねじりました。
骨が、グギグギ、ポキポキと鳴りました。
次には俯けに寝て背骨を押してくださいました。
背骨も、同じ音を立てました。
「ほら、左右の足が揃ったでしょ」
見ると、なるほど、左右の足が同じ長さになっていました。
「人間にはそれぞれ癖があります。靴底の減り方も左右同じではないでしょう。これからは、この治療法も取り入れていきましょう。治療して3日ももたなかったのが、少しずつですが、間隔が空くようになっていくはずです」
3、カッピングと鍼灸、カイロの組み合わせ治療
一番コル襟足の治療ができないといっても、カッピング治療を止めたわけではありません。
しゃ血をしなくても、やはりカッピング治療は効くのです。
終わると、ホッとため息を吐くほど全身が楽になります。
すべての療法は、万能ではありません。
人間の身体は複雑です。
しばらくは、カッピングと鍼灸、そしてカイロプラクティックを組み合わせた治療で乗り切っていこうと決めました。