こんにちは、笹井 宏です。
今回は隙間時間を利用して、それが癖になるまでストレッチを続けたことを書いていきます。
1、 人間は楽になろうと、無意識の行動をとっている
2、 コル前に先手をとってのストレッチ
3、 通勤電車内でのストレッチ
4、 仕事中のストレッチ
5、 体に覚えさせ、癖になるまで繰り返す
1、 人間は楽になろうと、無意識の行動をとっている
ある日、夕食が終わってくつろいでいる時でした。
『何とか、肩や首のコリから逃れる方法はないものか』
10歳から20年以上も悩んできました。
その間、様々な治療に挑戦してきましたが、本当に快適な日を送ったことはありませんでした。
「何か方法はないのか?」
首を右に倒したり、左にねじったりしながら考えていました。
これまでの治療の数々を思い起こしてみました。
本格的な鍼などは、もちろん自分ではできません。
「ちょっと待てよ。俺は今、何をしてるんだ」
首を上げたり、ねじったり、してるではないか。
人間は辛いところを何とか緩和しようと、無意識のうちに行動しているのではないか。
それは、そうすることによって少しでも楽になろうとする本能的な行動ではないのか。
前々回、自分で行うストレッチのことを書きました。
もちろん専門家に治療してもらったようにはいきませんが、その時は、少しは楽になった気がしました。
ヨガをやった後などは、身体も気分もすっきりとします。
「これか!」とひらめくものがありました。
この少し楽なったというのを一日中続けていれば、いいのではないか。
もちろん、1日中休みなく体操やストレッチを続けることは物理的に不可能ですし、それでは筋肉疲労でよけい老廃物がたまってしまいます。
2、コル前に先手をとってのストレッチ
でも、ストレッチの回数を増やせば……。
治療はコッてがまんできなくなった状態を正常に戻す行為です。
【コル前に、先手を取ってストレッチをすれば、……。】
これまでは、主に朝起きた時、夜寝る前に「ストレッチをやったり、ヨガをしていました。
だから、ひどくコッた時には、身体を動かす気力も起きないときがしばしばだったのは、以前に書いたとおりです。
20秒でも、30秒でもいいから所かまわず
やることができれば、もっと楽になれるのでは?
そう考えてみると、隙間時間はいっぱいありました。
3、通勤電車内でのストレッチ
1、 通勤時間を利用する。
① 満員で身動き取れない時でも、両腕に力を入れて下へ引き延ばすことはできます。
② つり革を両手で持って肘を合わせ、その肘を前に突き出すようにします。
ひどくコッている時は、ちょっと痛みが走りますが、首の後ろと、肩の筋肉が引っ張られます。
④ 首を上に伸ばし、斜め上を見ます。
この時、コッて筋肉が縮んでいる部分が伸びるように、角度を変えます。
⑤ ラッシュアワーが過ぎて車内が空いているときは、2本のつり革を持ち、両肘を合わせます。
首の横から肩にかけての筋肉が引っ張られます。
⑥ 座れたときは首を上げ、窓に後頭部をつけます。そのままの姿勢で、左右にねじります。
⑦ 首を斜め前に倒します。反対側の首の後ろの筋肉が伸びているのを感じます。
これを、交互に繰り返します。
電車に乗っているほとんどの人は寝ているか、スマホに夢中で、他人の行動など気にもしていません。
それに飛んだり跳ねたりするのではありませんので、他人に迷惑をかけることもありません。
4、仕事中
① 両肘を机の上に乗せ、背筋を伸ばします。そのままゆっくりと首を上げ、天井を向きます。
② 両肘を机の上で立て、その上顎を乗せます。腰を後ろへ引きます。顎を前に突き出します。
こうすることによって、肩の筋肉が伸びます。
③ 片方の肘を上げ、手を背中に垂らします。反対の手で肘を後方に引っ張ります。
こうすることによって、背中が伸びます。
④ 体をねじり手を両ひざの間に置きます。肘を太ももに乗せ、手この要領で身体をねじります。
⑤ 両手を椅子の引きかけに置き、斜め上を向いて首を伸ばします。
これを左右交互に行います。
3、トイレ
トイレの個室は、ストレッチの恰好の場です。どんなポーズをしていても、他人から除かれる恐れはありません。
① 片手を壁につき、身体を反対側に思いっきりねじります。
これを交互に繰り返します。
5、体に覚えさせ、癖になるまで繰り返す
これらは、すべて20秒から30秒でできます。
気が付いた時、日に何十回も繰り返します。
鍼灸治療が終わった時のように、随分楽になったとは言えませんが、繰り返すことによって少しずつ楽になっていったように思います。
しばらくするとそれが癖になり、コッたと感じた時にはそれぞれの部分に刺激を与える行動をとるようになっていました。
お金もかかりませんし、治療のために電車に乗ったり、車を走らせたり、待合室で時間を潰すこともありません。
注意深く社内を見渡すと、時々は腕や首を回している人はそこここに見受けられました。