肩こり、首コリ60年

日々の出来事や感じたことを書いていきたいと思います。

幸せの【4つの因子】

幸福学とは?

 

こんにちは、笹井 宏です。

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ちょっとしたことから2年程前、慶応義塾大学大学院教授の前野隆司氏の講演を聞く機会に恵まれました。


私は浅学にして、【幸福学】などという学問がこの世に存在するとは、まったく知りませんでした。


「似たような名前の宗教団体も存在しますが、それとはまったく関係がございません。」


まず、聴衆の笑いを取った前野教授はビデオなども交え、ご自身の研究する【幸福学】について、素人にも分かりやすく説明していかれました。

 

1、 前野教授が提唱する【幸せの4つの要因】
2、 【長続きする】幸せと、【長続きしない】幸せ
3、 【4つの要因】の具体的説明
4、 自分らしい生き方で尊敬されるのが、理想的社会
5、 幸せを追求するのは個人だけでなく、会社ぐるみでできる
6、 上を向いて歩くだけで、前向きな人生になる

 

 

1、【幸せの4つの要因】


講演が始まって少し経つと、私はすっかり前野教授の話に聞き入ってしまいました。

 

ここでちょっと前野教授の経歴を簡単に紹介しておきます。
前野教授は、東京工業大学修士課程修了後、キャノンに入社されました。
その後、博士学位を取られ、慶応大学理工学部教授を経てカリフォルニア大学バークレー客員教授ハーバード大学客員教授等を経て、現職の慶応大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教授として活躍しておられます。

 

前野教授が提唱する【幸せの4つの因子】

 

前野教授は、2つのことに力を入れておられます。

 

 


イノベーション教育
② 幸福学

 

2、【長続きする】幸せ、【長続きしない】幸せ

 

前野教授は、4つの因子の前提として、まず幸せには「長続きする幸せ」と、「長続きしない幸せ」があるとおっしゃいます。


「長続きしない幸せ」とは、金、モノ、地位など、他人と比べられる財を得たことによる幸せだそうです。

 

前野教授は、これを安全欲求と定義付けます。


実は、金、モノ、地位があまりに足りない時は、それが増えると幸せになります。

 

しかし、ある程度満たされた後は、こっちばっかり満たしていても幸せにはなりません。


だからまさに安全欲求が満たされたにもかかわらず、さらに金持ちになって、さらに老後が安全になるっていうことばかり目指しいても何か空虚ですよね。


私が言っているのは、誰もが自分のやりたいことを目指したり、夢や趣味でもいいし、目標を持って何かを目指している方が幸せだということです。

 

 

3、【4つの要因】の具体的説明


第1因子――夢や目標を持っていて、それを目指すこと。


自己実現の因子、わかりやすく言うと、「やってみよう因子」です。

 

第2因子は、「ありがとう因子」です。つながりと感謝に基づく因子です。


人間はやっぱり、人に承認されて、できれば尊敬されたり、愛されたりするということが幸せに寄与するので、2つ目は人間との関係性をよくするという因子です。

 

第3の因子は、「なんとかなる因子」です。

 

この「なんとかなる因子」は、前向きで楽観的な人は幸せで、後ろ向きで悲観的な人は不幸であると。


なんとかなると思えば、人に会いに行ったり、自己実現したりという高い欲求を目指せます。

 

第4因子「ありのまま因子」です。


人の目をあまり気にしすぎないことです。


あまり人の目ばかり気にしていると、初めのお金、モノ、地位ばかり目指してしまうんですね。


お金、モノ、地位を少しは目指していいのですが、それは安全欲求なので、いつまでも目指していないで、自分らしく、ありのままに、自分らしい人生をきちんと描いていくことができた人の方が幸せなんですね。


自分の強みや特徴がよくわからないと言っている人は、残念ながら幸せ度が低いです。


そういう人は、そこを磨いていく必要があるということだと思います。

 

4、自分らしい生き方で尊敬されるのが理想的な社会

 

イノベーションの答えというのは、箱の中を調べつくすのではなくて、アイトオブザボックスシンキングといって、箱の外にある無限の可能性を追求することにあるのです。


イノベーションには、革新的な全くゼロから驚くべきものを作るイノベーションと、改良型のイノベーションがあると言われています。

 

日本人が苦手だと言われているのは、ゼロから全く新しいビジネスモデルを作るとか、新しい学問を作るとか、そういうゼロから作るイノベーションです。


新しいものをゼロから作るというと新規事業とか、起業みたいなものだと思われがちですが、例えば、自分の仕事の仕方を改良するみたいなことも、ゼロからのイノベーションになり得ます。

 

第3の因子の「「なんとかなる」も、まさにイノベーション


リスクを取ってやることですからね。みんながダメかもしれない。やめとけよ。
ダメだというのに、そこで一歩出てやるわけですから。

 

5、幸せを追求するのは個人だけでなく、会社ぐるみでもできる

 

前野教授は机上の学問だけでなく、実社会とも結びつけて、幸せを追求する企業訪問にも頻繫に出かけていらっしゃいます。


幸せを追求する企業とは利益だけに固執するのではなく、役員も社員も幸福感に満たされて働きながら業績も伸ばしている企業のことだそうです。


「そんな企業がどこにある。おとぎ話だ」と思う方もおられるでしょう。


実際、私も企業の実名をあげ、具体例が示されるまでは信じられませんでした。

 

ホワイト企業大賞、などにも前野先生は、積極的にかかわっていらっしゃいます。

 

心理学とか脳科学とか認知科学が進歩して、どういう心の状態になれば幸せかというのが、科学でわかるようになってきたんです。

 

誰だって幸せな人生を送りたい。


お金もそこそこ設けて、社会的地位も築き、自己実現を果たして、尊敬もされたい。
これらは人間として、当然誰もが夢見ることです。

 

そして、社会貢献しながら利益も出す。


そんな企業が日本にいくつも存在するなんて、前野教授の講演を聞くまでは考えもしないことでした。


そして、前野先生はおっしゃいます。


そんな会社を訪問すると、役員、社員だれに訊いても幸福感にあふれて仕事をなさっているのです。


「それは、誰にでもできることなのです。」

 

6、上を向いて歩くだけでも、前向きな人生を生きられる

 

「ある研究生はいいました。上を向いて胸を張って歩いているだけで、いままでの卑屈な考えが消え、人生を前向きに考えるようになりました。」


肩こり、首コリで俯いて歩くのが癖になっていた私ですが、この講演を聞いてからは、せめて1つは実践しようと、頭を上げ、上を向いて歩くようになりました。

 

長年俯いていてので、そのように筋肉ができています。


頭を上げて歩くと、首の後ろの筋肉がツッパリます。辛くなると、首の運動をし、また上を向いて歩きだします。


すると、コリも随分楽になってきました。


気持ちも前向きになりました。


ブログを書こうと思ったのも、その成果の1つです。

(インターネットサイト『キキゴタエ』から1部抜粋、参考にさせていただきました。)

 

 

 

「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方

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