肩こり、首コリ60年

日々の出来事や感じたことを書いていきたいと思います。

独自路線を行く、世界で2つの国

こんにちは、笹井 宏です。

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1、 自分の道を貫く
2、 よくやったよ、日本
3、 スウェーデンの危険な掛け
4、 スウェーデン政策の重大な欠点

 

1、 自分の道を貫く

 

日本でコロナウィルス発症者が最も多かったのは4月です


4月7日に緊急事態が宣言されてからも、コロナウィルスの猛威は続きました。

 

4月10日には、東京都だけで199人、全国では644人。4月11日には東京都で198人、全国で720人、4月17日には、東京都だけで発症者がついに200人を突破しました。

 

グラフを見てもそら恐ろしく、どこまで増え続けるのか不安な日々が続きました。


ニューヨークタイムズワシントンポストを初めとして、世界中が日本のヌルイ対策を叩き続けました。


イギリスでは、「日本は今に悲惨な結果に直面する」と、報じられました。


このことは、5月21日の「コロナに思う。価値観は1つじゃない。絶対的な価値観はない」に書きました。

 

けれども、日本はそのヌルイ対策を続けました。


多くの人から非難されれば、信念も揺らぎます。

 

ましてや、世界中から非難されては、やり方を間違ったのではないかと、安倍首相も眠れない日が続いたことでしょう。

 

特に今回のコロナウィルス流行は、誰も経験したことがありません。


専門家の意見もまちまちでした。ワクチンもなく、治療薬もなく、確立した治療方法もなく、世界中が手探りの状況です。

 

2、よくやったよ、日本

 

でも、政府は政策を変えませんでした。


WTOのテドロス事務総長が、「Test! Test! Test!」


と、検査の拡大を叫ぶ中、日本は主要国で最低の検査量です。

 

その結果、発症者は増減を繰り返しながらも徐々に減り続け、5月25日に緊急事態宣言が解除されたのは、皆さんご存じの通りです。

 

独自路線を貫くことは、大変な勇気が必要です。


右へ並べの政策をしていれば、失敗してもそれほど叩かれません。

 

この政策が大失敗に終わり、感染者数が現在の100倍にも1,000倍にもなれば、安倍政権だけでなく、日本も完全に終わってしまいます。

 

私は独自路線を貫き、一時的にせよコロナウィルスを抑え込んだ安倍政権は評価されるべきだと思います。


その後の政策はいただけませんが、野党のように安倍政権の政策はなんでもかんでも反対。


それでいて、具体的な政策は何もない。


国会議員という肩書すら恥ずかしくないのでしょうか。

 

3、スウェーデンの危険な掛け

 

もう1つ、自分の道を貫いている国があります。


スウェーデンです。


スウェーデンは、今まで通りの生活を継続していく中で集団感染を起こし、集団免疫を獲得するという方針です。


ですから飲食店も通常通り営業し、人々はマスクもせずに会話しております。


けれども、集団免疫を獲得するのには、全人口の60%が感染する必要があるようです。


非常に危険な掛けです。


この政策によって、5月31日現在で、スウェーデンの感染者数は、37,113人、亡くなった方は、4,395人に上っております。


これは、他のスカンジナビアデンマーク11,833人、571人。ノルウェー8,437人、236人と比較して随分と多いです。


もっとも、他のヨーロッパ諸国、イギリス、フランス、スペイン、イタリアと比較すれば、大変少ないですが。

 

スウェーデンが北欧を除く他のヨーロッパ国と比べて少ない理由はわかりません。


けれども、重大な欠点が2つあります。

 

4、スウェーデン政策の重大な欠点

 

スウェーデンの人口が991万人ですから、約600万人が感染するまで集団免疫を獲得できないということです。


恐ろしい人数です。


現在の162倍もの感染者が出るまで集団免疫を獲得できないのです。


それまでには、どれだけの犠牲者が出るのでしょうか。


犠牲者は、まず高齢者弱者等の弱者からです。


それが分かっていて、ひたすら人口の6割が感染するまで放置しておくというのです。


私は賛成できません。


② 一度免疫を獲得すれば2度と感染しないという確証はなく、免疫期間はそれほど長くはないのではないかということです。

 

サーズでも、2次感染、3次感染が起こっています。


免疫期間がそれほど長くなければ、スウェーデン政府が想定する『抗体を持っておけば、2次感染、3次感染にも耐えられる。今は感染者も犠牲者も多いように思われるが、他国がロックダウンをして一時的に感染を抑えても長期的には、スウェーデンは発症者を少なく抑えることができる』


この主張は、徐々に崩れてかけています。


感染者の少ないノルウェーデンマークは、相互に人的交流を再開しつつあります。


こうなると、集団抗体によってコロナを制御する。


通常の活動は崩さず、経済利益も得るいうスウェーデンの政策は失敗だったように思います。

真の結果は来年まで分かりませんが、2つの国の独自路線は今のところ、日本に軍配が上がったと、私は思います。