肩こり、首コリ60年

日々の出来事や感じたことを書いていきたいと思います。

肩こりに悩んで60年

こんにちは。肩こり、首コリ歴60年のおっさん、いやジジイ(気持ちは若い)です。長い間悩んできた体験をもとに、どのように暮らし、どのように対処してきたかを、体験談として書いていきたいと思っています。
 
肩こりって遺伝するの?

 

 私は、肩こりに悩んで60年になります。小学4年生の頃にはもう首が固くなり、肩がこって両腕が重くてしかたないようになっていました。
 これはもう、遺伝かもしれない。というのも、母親が肩こらしで、私は物心がついたときには、母親の背中には、ヤイト(お灸)の跡が、背骨に沿ってお尻まで及んでいました。また、父に肩をたたいてもらっている姿も日常のものでしたし、横になって私や姉に背中を踏むように頼まれたことも再々だったからです。
 私が肩こりを訴えると、母親は私の首、肩、背中を触り、「うん、こってるな。子供の体とは思えんな」と、眉をひそめました。

 

運動不足?

 

 このように書くと、病気がちで内向的な子供だったような印象を与えると思いますが、私はたいていの子供がそうであるように、活発に外を走り回っていました。
私の故郷は田舎で、走り回る場所には事欠きませんでした。また、両親は農業を営んでいましたので、農繁期には手伝いに駆り出されていて、一般の子供より運動量が少なかったというのは、あり得なかったと思います。
 しかし肩こりは相変わらずで、肩こりの人がまずする原始的な方法、つまり、時々は母親に首や肩をたたいたり、揉んだり、してもらうようになりました。
 その時はスッキリとした気分に、それこそ、肩の荷が降りたように感じたものでした。しかし、数日が過ぎるとやっぱりこってきます。
 母親が通っていたマッサージ師のもとに、時々は連れていってもらうようになりました。
 「子供にマッサージ癖はつけん方がいいんやけどな。ま、親御さんが言ははるんやったら」と、いいながら、私の体を触りました。
「なに、この子の体。ガチガチやんか。まるで、50のおっちゃんのようやんか」と、驚きながらも私の体をほぐしてくれました。
 さすがプロのマッサージ師の腕は確かで、その気持ちのいいこと。体中がとろけていくように感じました。しかし、その効果も1週間は続きませんでした。
 

 

 

「こんなんではあかん。手を離したらもうこってくるんじゃ、これから勉強もせんならんのに、肩こりじゃなくて、どっか悪いんとちがうか」
 と、親は私を病院に連れていきました。
クリニックは数件行きましたが、納得いく診断結果ではなかったため、総合病院にも行きました。頸椎のレントゲンも撮りましたが異常は見つかりませんでした。
「子供に肩こりなんて、本来ないのですよ。遊び足らんのですよ。外で走り回っていれば自然に治ります」
 その時、医師が言った言葉は、70歳になったいまでもはっきりと覚えています。