肩こり、首コリ60年

日々の出来事や感じたことを書いていきたいと思います。

生き方を見直すべき時

こんにちは、笹井 宏です。

f:id:mirai-miraikun:20191229204703j:plain

 

1、 教科書に載り、絵本にまでなったホセ・ムカヒ氏の生き方
2、 世界で一番貧しい大統領
3、 足るを知る
4、 コロナ後、果たして経済はV字回復するのか
5、 貧乏な人とは、いくらあっても満足しない人

 

南米ウルグアイのホセ・ムカヒ大統領が演説したのは、2012年6月、リオデジャネイロで行なわれた国連主催の環境会議でのことでした。

 

それまで、各国の首脳が持続可能な経済発展について演説していました。


南米の小国の大統領が、出席した首脳たちだけでなく世界中の人々に感動を与える演説をするとは、彼が口を開きかけた時でさえ、誰も思ってもみなかった事でしょう。

 

ホセ・ムカヒ大統領の演説、また彼をインタビューした番組から抜粋しています。

 

1、コロナには負けない

 

私やあなたが何かを買うとき、それはお金で買っている訳はありません。


そのお金を稼ぐために使った人生の時間で支払っているのです。

 

何千回転んでも立ち上がり、ゼロからやりなおす価値は、生きている限り必ずある

 

諦めるまでは、戦いに負けていないということです。

戦いに負けるということは、夢を諦めるということです。

 

戦うこと、夢を見ること、叩きのめされ、現実に直面することが、存在意義。人生の価値となるのです。

 

 

学び方を学ぶことです。


自覚を持ち、助け合えば、世界は変えられます。


世は常に革命を必要としています。それは、暴力の事ではありません。

 

革命とは、自分の考えを変えることです。


人生のすべては、私たちが等しく生きてきた文明のあり方であり、私たちの生き方なのです。


私たちは市場をコントロールしようとしています。しかし、本当にコントロールしているのでしょうか。むしろ市場にコントロールされているのではありませんか。

 

ある人たちは労働争議によって、8時間労働制を勝ち取りました。6時間労働を勝ち取った人たちもいます。

 

その結果、彼らは2つの仕事を持つことになりました。


ローンに追いかけられているから、よりお金が必要だったのです。


バイクやマイカーのローンを次から次へと支払っていくうちに、老人になって、人生が終わってしまうのです。

 

2、世界で一番貧しい大統領

 

ホセ・ムカヒ氏は、大統領としての報酬の90%を寄付し続けました。

 

よって、彼は【世界で一番貧しい大統領】と、呼ばれました。


人としては、絶対と言っていいほどできないことです。


特に、私のような煩悩の塊では。

 

ホセ・ムカヒ氏は、2015年2月に大統領の職を辞してからは、田舎のつましい家で、農業に精を出しています。


彼は、別名現在のガンジーとまで言われています。

 

3、足るを知る

 

日本にも【足るを知る】という言葉があります。

 

まさにホセ・ムカヒ氏は、【足るを知る】を実践していた人だと思います。

 

コロナ渦中、世界中でパニック買いする人々が報道されました。


ロックアウトで、買い出しもままならなくなる。その前に、あれもこれもと、確保して置きたい気持ちはよくわかります。

 

そこには、自分だけというエゴの姿しかありません。


自分や家族だけは、今までの生活を確保したい。生活の質を落とすことなく解放までの時を過ごしたい。

 

けれども、コロナ収束後には、元の生活が維持できるほどの経済力が回復するのでしょうか。

 

4、コロナ後、果たして経済はV字回復するのか

 

多くの国はV字回復するとにらみ、アメリカではトランプ大統領が矢継ぎ早に政策を打ち出しています。


収束を待たずして経済活動を再開しているアメリカの州や、ヨーロッパの国もあります。

 

中国ではロックアウトは解かれ、観光地にドッと人が繰り出している状況も報道されました。

 

誰もが閉塞感に倦み、自由に活動したい気持ちはわかります。

 

しかし、期待通りコロナ後、すぐに以前の状態が戻ってくるのでしょうか。

 

現在は、世界中が鎖国状態です。


国際間どころか、国内ですら人の入出は制限され、物も動きません。

 

収束したからといって、ソレッとばかりに自由に人が世界を行き来し、物資が飛び交うとは思えません。

 

5、貧乏な人とは、いくらあっても満足しない人

 

私は、コロナ収束後には未曾有の大不況が襲ってくるのではないかと思っています。

 

コロナの後ろには、サバクトビバッタがいます。


世界中で、食糧危機が生ずる危険性もあります。


お金があるからといって、食糧を手に入れることができなくなります。


自国の民が飢え苦しんでいるのに、誰が売ってくれるでしょう。

 

日本でも飽食の時代は終わるかもしれません。

 

ここで、再びホセ・ムカヒ氏の言葉を引用します。


人生をすり減らしているのは、【消費が社会のモーター】となっているからです。


消費が止まれば、経済はマヒしてしまいます。


経済がマヒすれば、不況というお化けが私たちの目の前に姿を現します。


貧乏な人たちとは少ししか物を持っていない人ではなく、もっともっとと、いくらあっても満足しない人たちです。


私たちは、今までとは違う文化のために闘い始めなければなりません。


見直すべきは、私たちが築いてきた文明のあり方であり、私たちの生き方です。

 

 

コロナウィルスは、世界中が力を合わせて闘わなければならない共通の敵です。


混乱の最中、人工島に行政区を設置したり、困っている国に付け入るべきではありません。

 

コロナ流行は不幸な出来事ですが、今こそ私たちはホセ・ムカヒ氏の言葉のように、私たちが築いてきた文明のあり方や、私たちの生き方を見直すべき時であると思います。
(市井の片隅で肩をすぼめているジジイが、文明の在り方とか、偉そうなことを言ってすみません)