こんにちは、笹井 宏です。
今回は思い切って出血を伴う(しゃ血)カッピングに挑戦したテンマツを書いていきたいと思います。
1、コブを取りたい
2、しゃ血の決心
3、再びのしゃ血カッピング
1、コブを取りたい
鍼灸院でカッピング治療を続けていきました。コリ感が戻る時間が少しは長くなったように感じていましたが、首のコブは一向に引いていきません。
ワイシャツを買うとき首に合わせれば袖は長すぎますし、胴体はブカブカです。体に合わせれば、首の部分は数センチも届きません。
頭を上げると、首の後ろがつっかえて、真上を見ることさえできません。
しかし、以前に私がしゃ血カッピングを断ったこともあり、先生も勧めてきませんでした。
もちろん、私からも言い出しません。
けれども、首コブを何とかしなければならないことは分かっていました。
他人が「変な病気」と思おうが、「気持ち悪い」と思おうが、もうその頃にはどうでもよくなっていたのですが、コブが取れることがコリが解消して、体の重苦しさも倦怠感も吹き飛びハツラツとした人生が送れるなどと、勝手に夢想していました。
このまま同じ治療を繰り返しても、完全にはよくならないだろうとも感じていました。
2、しゃ血の決心
ある日、決心して私から切り出しました。
「一度、やってみる価値はあると思います。前に笹井さんが体験されたようなムチャクチャな治療ではないですから。ちゃんとした医者がやる治療ですから」
という鍼灸師の言葉に押され、ついに私はその医院の門を潜りました。
内心の動揺を抑えながら、診察室に入っていきました。
「嶋中先生から聞いておりますよ」と言いながら、まずは血圧を測ったり、聴診器を当てたり、普通の診察が行われました。
「特に異常は見られませんね」と言いながら、いよいよ本題に移りました。
「なるほど、大きなコブですね」と言いながら、先生は首のコブを握り動かしました。
「感覚はありますか」
「触られている感覚はありますが、叩いたりしても、痛くはありません」
「叩きまくったので、痛みに対する感覚が麻痺してるのでしょうね。思い切ってしゃ血をやってみますか」
この場で引き返しては、元の木阿弥です。
3、再びのしゃ血カッピング
カーテンで仕切られた個室に入りました。
先生の手に握られていたのはカミソリではなく、手のひらに隠れてしまうような金属の棒のようなものでした。
アルコールで消毒した後、棒の先端が皮膚に当てられ、先生が棒の後ろを叩くと槍のようなものが飛び出しました。
一瞬チクッとしましたが、血が流れだすようなことはありませんでした。
やはり、火のついた脱脂綿をガラスカップの中にいれ、そこに被せます。
後は、鍼灸院でやったカッピングと全く同じように、7,8分じっとしています。違ったのは、カップを外した時、少しだけ血がたまっていることでした。
以前の訳の分からない施術者がしたような、血がドボドボと出てくることはありませんでした。
ただのカッピングと違い、終わった時には随分と体が軽くなっていることを実感しました。