こんにちは、笹井 宏です。
今回は、歯の嚙み合わせを指摘されて、それを矯正することで、肩こり、首コリが楽になっていった経験を書いていきたいと思います。
1、 嚙み合わせの指摘
2、 マウスピースを作る
3、 嚙み合わせは、肩こり、首コリの盲点
4、 顎の運動で嚙み合わせを修正
1、嚙み合わせの指摘
「笹井さん。口をイーーとしてみてください」
「うーん、嚙み合わせがちょっと悪いですね。笹井さんの場合は、下の歯が完全に隠れていますね。つまり、上の歯が前に出っ張り過ぎているのです」
このことを教えてくださったのは、以前に【伊東聖鎬氏の奇妙な治療】で紹介した伊東聖鎬先生です。
こんなことは、歯医者さんにも言われたことがありませんでした。
「僕の嚙み合わせをみてください」
伊東先生は、自分の口をイーーとして見せてくださいました。
確かに、先生の上歯は下歯に被さるものの、下歯の3/4は見えてい
ます。
つまり、私の上顎は下顎より出っ張っているということらしいです。
2、マウスピースを作る
マウスピースを作ってもらうことにして、歯医者さんにそのことを説明しました。
「なるほど、そういえば上顎が被さっていますね。
でも、こんな顎の方はたくさんおられますよ。それほど気にすることはないんじゃないですか」
と、先生は事も無げに言いました。
「確かに、嚙み合わせ原因で肩や首がコル原因にもなる場合がありますから。
ま、わかりました。矯正できるマウスピースを作りましょう」
約束の日に歯医者さんに行くと、
「笹井さんの場合は、上顎が被さっているだけでなく、左右の高さも少し食い違っているので、このようにしておきました。」
やはり、プロです。あまり積極的でなかったように思えた歯科医師でしたが、出来上がったマウスピースはネジで左右の高さも調節できるりっぱなものでした。
(長年使っている間に、こんな色になってしまいました)
私の口腔をのぞき込みながら、ネジの高さは、最初は先生が調節してくださいました。
「しばらくは違和感があるでしょうが、できるだけ眠るときも着けるように努力してください。
もちろん、マウスピースのために眠れないのであれば、慣れるまでは外していただいて結構です。
このために寝不足になり、よけい肩がコルようだと本末転倒ですから」
3、嚙み合わせは肩こり、首コリの盲点
マウスピース(特にネジのあるマウスピース)は、当然、就労時間や食事時には使えません。
本当に使えるのは、夕食が済んでからと睡眠中が主になります。
最初は気持ち悪くて、肝心の眠る時には外しておりました。
けれども、使っているうちに違和感がなくなり、そのうちに装着したまま眠れるようになりました。
はっきり言って、これは鍼灸のように即効性はありませんでした。
しかし、使っているうちにジワジワと効いてきて、肩や首のコリが軽減していくのをはっきりと自覚することができました。
4、顎の運動で嚙み合わせを修正
それと、もう一つのことは、顎の運動です。
口を大きく開けます。
この状態で耳の下を触れば、動いている筋肉を感じることができます。
そのまま、下顎を突き出すようにして口を閉じます。
気が付いた時に随時に行い、上歯と下歯が正常に重なるように癖をつけていきました。
これも効果がありました。鍼灸院に行く回数が目に見えて減っていきました。
これまで、嚙み合わせを指摘してくださった方は、おられませんでした。
そして、他人に指摘されなければ、
自分の嚙み合わせがどうのなどと、考えることはなかったと思います。
マウスピースは、歯並びや歯ぎしりを止める効果ぐらいにしか思っておりませんでした。
身体のすべての部分は密接につながり、互いに影響を与え合っていることを改めて知らされました。